紫(パープル)ショック!!
移転しました。
約5秒後に自動的にリダイレクトします。
こんにちは、namiheiです。
幼いころ、母方の祖母の家に遊びに行くのが大好きでした。
そこには年上のいとこ達がおり、一回り歳の離れたお姉さんには少女漫画を、9歳上のお兄さんには少年漫画を読ませてもらい、おじさんにはのらくろ、フクちゃんなどの漫画の絵を描いてもらったりして、私の人生の趣味嗜好にかなり大きな影響を受けたのです。
お姉さんが読んでいた少女漫画の中に別冊マーガレットがありました。
そこにはキラキラな瞳をした女の子たちと、クールでかっこいい男の子たちがたくさん描かれていたのです。
その日も母と一緒に祖母の家に行き、お姉ちゃんの別マを読んでいました。
当時その中でも大好きだったのが、今日のタイトルにもある「紫(パープル)ショック!!」です。
「紫(パープル)ショック!!」とは昭和56年から別冊マーガレットで連載されていた本当の姿を隠した優等生&平凡な少女の運命的センセーショナルな恋が描かれた少女漫画。
作者は茶木ひろみ先生。今もKindleで「銀の鬼」を配信、執筆活動されております。
茶木ひろみ先生の作品や現在の活動を知りたい!
◼茶木ひろみ (サキヒロミ1956年4月16日生まれ)兵庫県神戸市出身。漫画家。
1977年、集英社デラックスマーガレット「委員長が変です!?」でデビュー。
◼作品
わたしの首領(ドン)
17の赤くなる病気
なないろ7日め
あなたのプロフィール
紫(パープル)ショック!
ごはんだよ!
おれのピンク星(スター)
真珠姫
かのこ
ももいろ宝石
純恋夜
絹のヒーロー
姫~クラシックガール~
おれは薔薇
悪徳の栄え
銀の鬼 など
◼現在はどの出版社にも属さず、amazonのkindleにて電子書籍を独占契約で配信中。
銀の鬼、変な探偵など新作を筆頭に、過去作品の続編新作、過去作品の改題含む作品を配信中です。
「紫ショック!」以下ネタバレあります。
⬇ ⬇ ⬇
ヒロインはどこにでもいる平凡な女の子、松原小巻。
彼女が恋をする優等生、一色紫には裏の顔がありました。
学校帰りに友達とベンチに座ってハンバーガーを食べていた小巻。
話が盛り上がるにつれ足を前後にゆらゆら動かしていたところ、靴が脱げ、たまたま通りかかった暴走族のバイクに当たってしまうところから物語が始まるのですが、
その初めての出会いの時、小巻の顔を見て「ハクい」と言った紫。
「良い」「素晴らしい」「美しい」という意味のつっぱり用語でした。
その時、紫はヘルメットをかぶっていたため、小巻は紫が暴走族の頭だということを知らないまま、後の出会いで優等生モードの紫に一目ぼれすることになるのですが。。。
それからしばらくして小巻は紫の正体を知りショックを受け傷つくのです。
紫も小巻に対して冷たくいじわるだったりします。
そんなふうに気持ちがすれ違い反発しながらも、なぜか惹かれあう二人。
惹かれあう小巻と紫に、運命の赤い糸を感じていたのは小巻なのですが、実際は最初から紫はその運命に導かれていたのでした。
平凡な小巻を一目見て「ハクい」と言ってしまうあたりから、すでに紫にとって彼女はスペシャル感があったのでしょう。
実は紫には暴走族のチームの中に恋人らしき存在がいて、彼女のことを「ローリー」と呼んでいたのです。
しかしローリーは、紫の小巻に対する態度を見て、そして小巻の名前を聞いたとき、
”小巻”が、紫の探していた本物の「ローリー(=小巻)」だと知ってしまいます。
紫のことが大好きだけど、自分は偽物でしかない。
本物のローリー(小巻)は、もう紫の心にいることを受け止め、紫から離れることを決めたのです。
ローリーの潔さに泣きました・・・。
ラストは恋を貫き突然姿を消す二人。
平凡な日常を、平凡に生きている人間がほとんどの世の中です。
でも誰しもが心のどこかで思っている、本当は「生きたいように生きる」”紫”のように飛びたいのだと。
当時私は小学4年生だったでしょうか。
ささいなことなのですが、当て字を人生で初めて意識したのが、”小巻”と書いて”ローリー”と読むところでした。
それが理解できたとき、ものすごく感動したことを覚えています。
紫ショック!!はコメディ要素は少ないのですが、ストーリーのなかには、ところどころくすっと笑えるポイントがいくつかあります。
それは茶木先生のおちゃめな部分です。
また茶木ひろみ先生の描く女の子は素直で健気で芯が強い。
男の子は無口なうえ口も悪く、さらに目つきがも悪いのですが、ものすごく色気があってちょっと意地悪で、それでもって本当は優しくてたまらなくかっこいいのです。
別マ、週マ時代の茶木作品は(たぶん)全部読んでいるのですが、小学生のころから今も大好きな漫画家さんです。