ダンスはひたすらボックスステップを踏む
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こんにちは、namiheiです。
ビューティビューティーーー
ビューティペア~
ビューティビューティーーー
ビューーーティペエエアァァーーー
これは1970年代後半からの思い出です。
その日も暑い日でした。
私は百円を握りしめ、ビューティーペアの「かけめぐる青春」のサビの部分を口ずさみながら脳内ではひたすらボックスステップを繰り返し踏んでいました。(たぶん)
そして体は高速で近所の駄菓子屋に向かっていたのです。
ちゃりんこを必死で漕ぎながらひたすら目指すその先には、ブロマイドのくじ引きがありました。
いくつかのうちの一説によると
自転車のベルの音「チャリンチャリン」に由来する擬音が発祥だ
とも言われています。
うろ覚えなのですが、くじ引きは一回20円くらいだったでしょうか。
私はこの駄菓子屋に訪れると大体3回くらいいろんなくじ引きをして、残り40円で駄菓子を買うのがいつものお金の使い方でした。
(ちなみにお気に入りのくじ引きは、アイドルブロマイドのほか、紙石鹸、お化けけむりとスーパーボールでした。)
私の祖父は相撲やプロレスが好きで、よく一緒に見ていました。
その頃はテレビで女子プロレスの放送もありよく観ていたのです。
当時私が夢中になったのは、ビューティーペアでした。
ビューティーペアは女子プロレスのタッグチームでした。
ジャッキー佐藤とマキ上田、二人がそのビューティーペアでした。
壮絶な闘いの後、勝利した二人がリングで歌う「かけめぐる青春」。
私を夢中にさせたのは、歌、というよりも、その強い女性達でした。
「おばちゃん、このくじ一回~。」
と、ビューティーペアのブロマイドくじを引きました。
引いたブロマイドは緑色のわら半紙でできた封筒に入っていました。
そっと引き出すと二人のパンタロン姿のブロマイド。
そして裏をみたら”当たり”の赤い文字が!!
「お、おばちゃん!!当たった!!」
「あらー、ほんとだね~。それはこれだね~。」
と、出してくれたのが、LPジャケットサイズの特大ブロマイドでした。
ジャッキー佐藤とマキ上田が赤いキラキラのショートパンツ姿でブーツを履いていたようなブロマイドだったように記憶していますがなにせか遠い昔過ぎて確信は持てません。
私はうれしくてうれしくて、そのブロマイドをしばらくベッドの頭もとに飾っていました。
が、時は流れ、私は可憐なアイドル石野真子のブロマイドに手を出すようになっていました。
(のちに石野真子の特大ブロマイドも手に入れた強運な私でした。)
さらに聖子ちゃん、明菜ちゃんと、小学校生活6年間、私はみごとにくじ引きにおいて青春をかけめぐらせたのでありました。
あの時のブロマイド、実家の物置に入れておいたのにいつのまにか捨てられたよね~・・・おかんめ!
昭和の母親は有無を言わさず人のものを捨てるのでした・・・